人が定着する職場に必要な緊張感とは|安心と前向きさを両立する職場づくり
- 佐藤孝一
- 2024年10月29日
- 読了時間: 4分

仕事をしていると、適度な緊張感が心地よく感じられることがあります。
新しい仕事に挑戦するとき。お客様の期待に応えようとするとき。目標に向かって集中しているとき。
このような場面では、ほどよい緊張感が仕事への集中力を高め、前向きな行動につながることがあります。
一方で、緊張感が強すぎると、失敗への不安ばかりが大きくなり、心や体が疲れてしまいます。
その違いは、緊張が解けたあとに「充実感」が残るか、「疲労感」だけが残るかで見えてきます。
適度な緊張感は「安心」と「前向きさ」が同時にあるときに生まれる
人が定着しやすい職場に必要なのは、ただ緩い空気ではありません。
かといって、常に張りつめた空気でもありません。
大切なのは、社員が安心して働ける土台があり、その上で前向きに仕事へ向かえる状態です。
安心だけでは、受け身になりやすいことがあります。反対に、前向きさだけを求めても、安心の土台がなければ、社員は動きにくくなります。
だからこそ、
安心して挑戦できる状態
が大切です。
この状態が、職場にとって心地よい緊張感を生み出します。
人が定着する職場には、適度な緊張感の4つのポイントがあります
1. 目標設定を明確にする
社員が目指す方向や評価基準が分かると、
「どうすればもっと良くできるだろう」
という考えが生まれやすくなります。
目標が見えることで、仕事が単なる作業ではなくなり、自分なりに工夫する余地が生まれます。
この小さな工夫の積み重ねが、前向きさにつながります。
2. 上司と部下が相談しやすい状態をつくる
社員が、
「相談しても大丈夫」
と思えることは、とても重要です。
安心感があると、人は守りに入りすぎず、次の一歩を踏み出しやすくなります。
また、日々の会話の中で、
「どうすればもっと良くなるか」
を一緒に考える機会が増えると、仕事への前向きさも育ちやすくなります。
3. 加点主義で小さな挑戦を認める
挑戦すれば、うまくいかないこともあります。
しかし、失敗のたびに責められる職場では、社員は挑戦しにくくなります。
反対に、
「試したこと」「工夫したこと」「前よりできるようになったこと」
を認める職場では、社員は小さな挑戦を続けやすくなります。
この小さな挑戦が、前向きな緊張感をつくります。
4. 労務の土台を整える
賃金、労働時間、休日、ハラスメント対策などに不安があると、社員は安心して働きにくくなります。
その状態では、緊張感は集中ではなく、消耗に変わりやすくなります。
労務管理は、単なる手続きや法律対応ではありません。
社員が安心して働き、次の一歩を踏み出しやすくするための土台づくりです。
まず確認したいのは「安心」と「前向きさ」のどちらが弱いか
・職場に以前ほど活気がない。
・挑戦する人が減っている。
・会議で意見が出にくくなっている。
・社員の疲れが溜まっている。
そのような状態を感じたときは、まず次の2つを分けて見てみることが大切です。
安心して働ける土台が弱くなっていないか。仕事への前向きさが弱くなっていないか。
この2つを分けて見ることで、次に確認すべきことが見えやすくなります。
人が定着する職場には、安心と前向きさの両方が必要
人が定着する職場は、単に居心地が良いだけではありません。
安心して働ける土台があり、その上で仕事への前向きさや成長実感がある職場です。
適度な緊張感も、その結果として生まれるものです。
まずは、自社の状態を整理することから始めてみてください。
安心が弱いのか。前向きさが弱いのか。
その違いが見えてくると、人が定着しやすい職場づくりの方向性も見えやすくなります。
【無料診断】
労務リスク診断
前向きさ診断
追伸:私がこの考えに至った背景
私は、メーカー15年、介護現場10年という計25年の歳月の後、社会保険労務士となりましたその歳月の間に問いに直面することもありました。
その答えを導き出す助けとなったのが、多くの書籍から得られた知見です。
読書を通じて、組織を健やかに動かすためには「構造」が必要だと気づきました。
私は、「安心」と「前向きさ」を起点にした成長の循環。
この 2つの軸 を整えることで、社員が定着し、自ら成長し続ける組織づくりをサポートします。

コメント