2:6:2の法則と変化する時代への対応 ~社労士が出来ること~
- 佐藤孝一
- 2024年8月14日
- 読了時間: 2分

皆さんは「2:6:2の法則」をご存知でしょうか?
組織において、人材の能力や貢献度が、概ね2:6:2の比率で分布するという法則です。
優秀な人材が2割、平均的な人材が6割、貢献度の低い人材が2割で構成されています。
しかし、会社の方向性や戦略が変化することで、貢献度の低い人材も優秀な人材に変化する可能性もあります
特にこれからの時代、AIが普及することにより、必要なスキル、能力が大きく変化する可能性があります
なぜ、貢献度の低い社員が変わる可能性があるのか?
新しい戦略への適応: 会社の方向性や戦略が変化することで、今まで活かされていなかった能力が求められるようになる。
モチベーションの向上: 新しい目標やビジョンに共感し、モチベーションが高まることで、パフォーマンスが向上する。
スキルアップの機会: 研修や教育プログラムを通じて、必要なスキルを習得し、成長する。
つまり、良い人材、悪い人材と決めつけない方がいいと言う事です
ただここで注意が必要なのは貢献度の低い社員が「問題社員化」する可能性がある事です
貢献度の低い社員の中には、以下の様な問題を抱えている可能性もあります
モチベーションが低い: 会社や仕事への関心が薄く、やる気がない。
協調性に欠ける: 同僚との関係が悪く、チームワークを阻害する。
ルールを無視する: 会社のルールや規定を守らず、トラブルを起こす。
能力不足: 仕事に必要なスキルや知識が不足しており、成果を出せない
これらの問題を抱えた社員は、放置すると組織全体の雰囲気を悪化させたりする可能性があります。
そのため以下の対応が必要です
個別面談:
本人に直接、現状や課題について話を聞き、改善点を探る。
具体的な目標を設定し、達成するためのサポートを行う。
教育・研修:
必要なスキルや知識を習得するための研修プログラムを提供する。
配置転換:
より適性のある部署に異動させ、能力を活かせるようにする。
最終的な手段として、退職を促す:
改善が見込めない場合や、組織全体の利益に反する場合は、退職を促す
まとめ
2:6:2の法則は、組織を分析する上での一つの指標として役立ちますが、
戦略の変化、人の成長により状況は変化します。
そのためにもモチベーションを高く維持する、適切な労務管理、人事制度の活用、
就業規則の整備が必要です
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