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部下が動き出す職場に必要な加点主義とは|社員の前向きさを引き出す評価と声かけ


部下が動き出す職場づくりをイメージした工場現場。上司が若手社員の努力や改善提案を認め、加点主義によって社員の前向きさを引き出している様子。

「間違えないように」「余計なことはしないように」

職場では、このような声かけが必要になる場面もあります。


特に、安全、品質、納期、労務管理に関わる場面では、守るべきルールを明確にすることは大切です。


ただ、その空気が強くなりすぎると、社員が自分から動きにくくなることがあります。

・提案が減る。

・相談が減る。

・指示されたことだけを行う。

・新しいことに挑戦しなくなる。


このような状態が見えたとき、社員の能力や意欲だけの問題として見るのではなく、職場の評価や声かけの状態を確認することが大切です。


社員が動きにくい職場では「守り」が強くなっていることがある


社員が前向きに動きにくくなる背景には、安心の不足があります。


たとえば、

・ミスをしたときに強く責められる。

・相談すると評価が下がるように感じる。

・提案しても受け止めてもらえない。

・余計なことをしない方が安全だと感じる。

このような状態では、社員は自然と守りに入ります。


これは、社員が悪いという話ではありません。

人は、安心できない状態では、自分を守る行動を取りやすくなります。

その結果、仕事を良くするための工夫や提案にエネルギーが向きにくくなります。


減点が強い職場で起きやすいこと


減点が強い職場では、社員は「何をすれば評価されるか」よりも、「何をするとマイナスになるか」を気にしやすくなります。

その結果、次のような状態が起きることがあります。


・失敗を避けるために挑戦しない

・相談すると不利になると感じて黙る

・余計なことを言わない方がよいと考える

・指示された範囲だけで動く

・改善提案が出にくくなる


この状態では、社員の前向きさが弱くなりやすくなります。

だからこそ、まず見るべきなのは「社員にやる気があるか」ではありません。

社員が安心して次の一歩を踏み出せる状態になっているかどうかです。


加点主義は、社員を甘やかすことではない


加点主義というと、

「何でも褒めること」「厳しさをなくすこと」「失敗を見逃すこと」

のように受け取られることがあります。


しかし、ここでいう加点主義は、甘やかしではありません。

社員の小さな挑戦や工夫を見つけ、前向きな行動が続きやすい状態をつくることです。


たとえば、

・前より早く相談できた

・小さな改善を提案できた

・お客様のために工夫した

・失敗から学んで次に活かした

・自分で考えて一歩動いた

このような行動を見つけて、言葉にして認めることです。


すると社員は、

「次も少し工夫してみよう」「相談しても大丈夫そうだ」「自分の行動は見てもらえている」

と感じやすくなります。

この感覚が、仕事への前向きさにつながります。


加点主義の職場で生まれる前向きさ


社員の前向きさは、急に大きく変わるものではありません。

小さな承認や、安心して試せる経験の積み重ねで育ちます。


加点主義が機能している職場では、次のような流れが生まれやすくなります。

・前向きさが生まれる。

・「もっと良くするには」と考える。

・小さく行動する。

・行動が認められる。

・次の前向きさにつながる。

この循環が回り始めると、社員は指示を待つだけでなく、自分から関わりやすくなります。


守るべきことは、仕組みで守る


もちろん、すべてを加点だけで考えればよいわけではありません。

安全、品質、労働時間、休日、ハラスメント対策など、守るべきものはあります。

ここを曖昧にすると、社員は安心して働けません。


大切なのは、

守るべきことは、ルールや手順、チェック体制で守る。成長につながる挑戦や工夫は、加点で見ていく。

という使い分けです。


労務管理は、単なる手続きや法律対応ではありません。

社員が安心して働き、次の一歩を踏み出しやすくするための土台づくりです。

その土台があるからこそ、社員の前向きさが育ちやすくなります。


まず確認したいのは「安心」と「前向きさ」


もし今、職場で次のような状態があるなら、一度確認するタイミングかもしれません。

・提案が減っている

・相談が少なくなっている

・指示待ちが増えている

・挑戦が続かない

・失敗を恐れる空気がある

・頑張りが認められている実感が弱い

このとき、社員だけの問題として見るのではなく、職場の状態を分けて整理することが大切です。


安心して働ける土台が弱くなっていないか。仕事への前向きさが育ちにくくなっていないか。

この2つを分けて見ると、次に確認すべきことが見えやすくなります。


まとめ


加点主義は、社員を甘やかすための考え方ではありません。

社員が安心して次の一歩を踏み出し、小さな挑戦や工夫を続けやすくするための職場づくりです。


減点が強すぎると、社員は守りに入りやすくなります。


一方で、守るべきことを仕組みで整えたうえで、小さな前向きな行動を認めていくと、社員は少しずつ動き出しやすくなります。


人が定着し、今いる人の力が会社の成果につながる職場づくりには、安心して働ける土台と、仕事への前向きさの両方が必要です。


まずは、自社の職場でどちらが弱くなっているのかを整理してみてください。

無料職場診断では、安心して働ける土台と仕事への前向きさを分けて確認できます。

自社の状態を整理する入口としてご活用ください。


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追伸:私がこの考えに至った背景


私は、メーカー15年、介護現場10年という計25年の歳月の後、社会保険労務士となりましたその歳月の間に問いに直面することもありました。


その答えを導き出す助けとなったのが、多くの書籍から得られた知見です。

読書を通じて、組織を健やかに動かすためには「構造」が必要だと気づきました。


私は、「安心」と「前向きさ」を起点にした成長の循環。


この 2つの軸 を整えることで、社員が定着し、自ら成長し続ける組織づくりをサポートします。 

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