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職場での悩みを「不安」と「不満」に分けて考える:働きやすさと働きがいの両立へ

  • 執筆者の写真: 佐藤孝一
    佐藤孝一
  • 2024年8月21日
  • 読了時間: 2分


職場における悩みは、大きく分けて「不安」と「不満」の二つに分類することができます。


適切に対処することが、従業員のモチベーション向上と職場環境の改善につながります。


「不安」は、主に自分自身や将来に対する悩みです。


例えば、以下のようなものが挙げられます。


  • 失敗したらどうしよう

  • 自分のスキルが不足していると感じる

  • この会社にいて将来が大丈夫だろうか

  • コミュニケーションがうまく取れない

  • 職場に馴染めず孤立してしまうのではないか


一方、「不満」は、自分以外の要因や現状に対する不満足感です。


例えば、以下のようなものが挙げられます。


  • 労働条件への不満(給与、労働時間、休日など)

  • 評価制度や昇進に対する不満

  • 同僚や上司とのコミュニケーションにおける不満

  • 過重な仕事量

  • 会社の制度が時代に合っていないと感じる


不安の対処方法


「不安」に対しては、従業員の話を積極的に聞く姿勢が重要です。


特に上司と部下の間で信頼関係が築かれていないと、部下が上司に「不安」を相談することは少なくなります。


ここで効果的なのが、人事制度の一環として実施される、月2回程度の軽い面談です。


これにより、徐々に信頼関係が築かれ、従業員からの「不安」に対する相談が増えるでしょう。


不安を解消した従業員は、仕事に対して積極的に取り組むようになります。


不満の対処方法


「不満」に対しては、制度の見直しや更新が必要です。


適切な労務管理や人事制度の構築、就業規則の整備を行うことで、不満を軽減できます。


不満を放置すると、周囲の従業員にも悪影響を与え、職場全体のモチベーションを低下させる原因となります。


また、適切な人事制度や就業規則は、「不安」の解消にも寄与します。


例えば:


  • 「この会社にいて大丈夫かな?」と感じる場合は、将来像を示す人事制度が役立ちます。


  • 「スキル不足で成果が出ないのでは?」という不安は、評価の仕組みや成長段階を明確に示すことで解消されます。


  • 「職場に馴染めないのでは?」という不安には、就業規則の中に、経営理念の項目を設けます。それを共有することで同じ価値観を持つ従業員を増やし、孤立を防ぐ効果があります。



従業員の「不安」と「不満」に対するアプローチが、企業の持続的な成長と競争力の強化に繋がります。


従業員が働きやすい環境を整え、従業員の声に耳を傾けることで、働きやすさと働きがいの両立へと向かうはずです

 
 
 

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