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社員が自分で考えて動かない原因は?経営者と従業員の「見え方の差」から考える

佐藤孝一

2026年9月21日

「言われたことはやる。でも、それ以上のことはしない」

「何かあるたびに、社長や上司に確認してくる」

「もう少し自分で考えて動いてほしい」


社員について、このように感じることはないでしょうか。

人手不足が続く中、社長や管理職がすべてを判断し、細かく指示し続ける会社には限界があります。


今いる社員が自分で考え、判断し、行動できるようになれば、経営者の負担も減り、少ない人数でも仕事を回しやすくなります。


だからこそ「もっと主体的に動いてほしい」と思うのは自然なことです。

しかし、ここで一つ注意したいことがあります。


「社員が動かない」という経営者から見えている状態と、「なぜ動けないのか」という従業員側の認識は、必ずしも同じではありません。


「やる気がない」と決める前に確認したいこと

社員が自分で動かないと、

「責任感がない」「考える力が足りない」「最近の若い人は受け身だ」

と考えたくなることがあります。


もちろん、本人の経験や能力、仕事に対する姿勢が関係している場合もあります。

しかし、それだけとは限りません。


例えば経営者は、

「ある程度は自分で判断していい」

と思っている。

ところが従業員は、

「勝手に判断したら怒られるかもしれない」「どこまで自分で決めていいのか分からない」

と思っているかもしれません。


経営者は、

「何かあれば相談してほしい」

と思っている。

しかし従業員は、

「忙しそうだから声をかけにくい」「こんなことを聞いたら評価が下がるのではないか」

と感じているかもしれません。


同じ職場を見ていても、見えている景色が違うことがあります。


自分で動きにくくなる4つの職場要因

社員が受け身になっているときは、少なくとも次のような点を確認する必要があります。


1.判断できる範囲が分からない

「自分で考えて」と言われても、どこまで自分で決めてよいのか分からなければ、社員は確認を増やします。

仕事の目的、役割、判断基準、報告が必要な範囲が曖昧になっていないかを確認する必要があります。


2.失敗や相談に不安がある

自分で判断した結果を強く否定された経験が続けば、社員は「自分で決めるより聞いた方が安全」と考えるようになることがあります。

相談や報告がしやすい状態になっているかも重要です。


3.上司が答えを出しすぎている

社員から質問されたとき、毎回すぐに正解を教えていると、社員自身が考える機会が少なくなることがあります。

急いでいるときほど上司が判断した方が早いのですが、それが続くと、判断が上司に集中する職場になりやすくなります。


4.仕事に手応えを感じにくい

仕事を終えても達成感がない。

努力しても気づいてもらえない。

自分の仕事が何につながっているのか分からない。

成長している実感がない。


こうした状態が続けば、言われたこと以上のことに取り組もうとする前向きさが弱くなる可能性があります。


大切なのは「本当の原因を決めつけないこと」

ここで重要なのは、

「だから原因は○○だ」

と経営者側だけで結論を出さないことです。


例えば経営者は、

「うちは相談しやすい会社だ」

と思っている。

しかし従業員は、

「相談すると嫌な顔をされる」「忙しそうなので声をかけづらい」

と感じているかもしれません。


反対に、経営者が問題だと思っていたことを、従業員側は特に問題と感じていない場合もあります。


この**「経営者から見た職場」と「従業員から見た職場」の差**を確認することが、改善の出発点になります。


まず経営者から見た職場を確認する

孝(こう)社会保険労務士事務所では、最初の入口として、経営者の方に無料診断を受けていただきます。


確認するのは、

労務リスク=安心して働ける土台

と、

仕事への前向きさ=達成感・承認・誇り・責任感・成長実感

です。


無料診断で分かるのは、あくまで経営者から見た職場の状態です。

ここで従業員の気持ちを決めつけることはしません。


次に従業員から見た職場を確認する

さらに詳しく確認する場合は、有料診断として、実際に働いている従業員の皆様に無記名で回答していただきます。

そして、

経営者の無料診断

従業員の有料診断

を比較します。


例えば、

経営者:「役割や判断基準は明確にしている」

従業員:「どこまで自分で判断してよいか分からない」

という差があれば、そこが確認すべきテーマになります。


この差を手掛かりに、

  • なぜ認識差が生まれているのか

  • 放置するとどのような組織リスクがあるのか

  • 何から確認・改善すべきか

を整理します。


「指示待ち社員を直す」ことが目的ではありません

目的は、社員を無理に積極的な人間へ変えることではありません。

一人ひとりが必要な判断をでき、相談や報告ができ、仕事に手応えを持ちながら力を発揮できる職場をつくることです。


その結果として、

人が定着する



今いる人が力を発揮する



少ない人数でも仕事が回る



生産性と利益につながる

状態を目指します。


「社員が自分で考えて動かない」と感じたときこそ、社員本人だけを見るのではなく、まず職場全体の状態を確認してみてください。


まずは経営者から見た職場を確認してみませんか

孝(こう)社会保険労務士事務所では、経営者向けに2つの無料診断をご用意しています。

労務リスク診断― 安心して働ける職場の土台を確認します。

仕事の前向きさ診断― 達成感、承認、誇り、責任感、成長実感などを確認します。


まず経営者から見た職場を整理し、必要に応じて従業員診断を行うことで、両者の「職場の見え方の差」を確認できます。


その差から、原因、組織リスク、改善の優先順位を整理し、より良い職場づくりにつなげていきます。


無料診断のご案内(経営者向け)

この無料診断は、経営者であるあなたご自身にお答えいただくことで、経営者から見た会社の状態を確認し、「今、経営者が見直すべき2つ」をお伝えするものです。


・社員の役割の分かりやすさや、相談のしにくさ、職場ルールの曖昧さなど、安心して働ける土台

・社員の達成感、認められている実感、仕事への誇り、成長実感など、仕事への前向きさ


この2つの視点を、1つの無料診断でまとめて確認できます。


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この記事を書いた人

メーカーの開発・試作部門で約15年、介護現場で約11年勤務。働く側として経験した、役割や判断範囲の分かりにくさ、相談や提案への反応による行動の変化と、社会保険労務士の視点から、人が定着し、前向きに働きやすい職場づくりについて発信しています。

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