AI時代 求められる人材、なぜ「思いやる心、観察力、行動力」が重要になってくるのか?
更新日:9月8日

今後、AI(人工知能)が私たちの仕事や働き方にますます浸透してくることは間違いありません。
AIの進化は目覚ましく、以前は難しいとされていた作業もこなせるようになってきました。
しかし、その進化の中でも、AIには得意な分野と、依然として苦手とされる分野があるようです。
得意な分野は論理的思考や知識の活用ですが、文脈が曖昧な状況での判断や、感情を伴う対人コミュニケーション、まったく新しいものを生み出す創造性は、今も人間の方が強いと言われています。
これを言い換えると、「AI(人工知能)が苦手とする、人間だからこそ発揮できる能力」です。
具体的に言いますと、次の3つです。
①ホスピタリティ(心からのおもてなし) ②マネジメント(カウンセリング力) ③クリエイティビティー(アイディアを実現する力)
この3つに共通していることは、答えが決まっていないこと、そして人のモチベーションを上げたり、人を幸福にできる能力だということです。
現場で見てきた「思いやる心、観察力、行動力」
私は、メーカーの開発・試作部門で約15年、介護現場で約11年働いてきました。現在も介護職として現場に立っています。
介護の現場では、利用者様の表情や声のトーン、いつもとの違いに気づくことが欠かせません。
マニュアルどおりの対応だけでは、その方に合ったケアにはなりません。相手の状態を観察し、思いやりを持って接すること自体が、専門性の一部だと感じています。
試作の現場でも、狙いどおりの結果が出ないことは日常的にありました。
そのときに必要なのは、決まった手順をなぞることではなく、原因を考え、条件を変え、次の方法を試す工夫です。
これも、AIが出した候補をそのまま採用するのではなく、人が最終的に判断し、行動する部分だと思います。
どちらの現場にも共通しているのは、知識や手順だけでは対応しきれない場面が必ずあるということです。
そこを埋めているのが、人を思いやる心、観察力、そして行動力だと感じています。
中小企業にとって、これらの力を持つ人材は貴重な戦力になる
AIが定型的な業務を担うようになるほど、逆に、人を思いやる心、観察力、行動力を発揮できる人材の価値は上がっていくと考えています。
お客様や利用者の小さな変化に気づける社員。困っている人に自然と手を差し伸べられる社員。決まった正解がない場面で、自分なりに工夫して行動できる社員。
こうした力は、資格やスキルのように数値化しにくいため、評価の場面では見落とされがちです。
しかし、AI時代だからこそ、これらの力を発揮できる社員が安心して働き、その力を存分に活かせる職場をつくることが、これからの中小企業にとって大切になってくると思います。
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この記事を書いた人
メーカーの開発・試作部門で約15年、介護現場で約11年勤務。現在も介護職として現場に立っています。 働く側としての現場経験と、社会保険労務士の視点から、人が定着し、前向きに働きやすい職場づくりについて発信しています。



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